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発達3歳未満児


基本的信頼感を培う人生において最も大切な時期です。

子どもたちは、それぞれにさまざまな可能性を秘めて、この世に生を受けます。
その可能性の芽を一つひとつ引き出してあげるには、何よりも「基本的信頼感」が必要です。ご家庭はもちろんのこと、保育園でもまずはたっぷりと愛情を注ぐこと。愛の中で子どもの心と大人の心がつながり、信頼関係が生まれ、発達しようとするエネルギーとなってきます。
私たちすべての大人に、子どもが「愛されている」と実感できる関わりが求められます。
この時期の子どもたちは、自らの意思を表現する力が希薄です。しかし実際に身体機能はめざましい発達を遂げます。
育ちとともに、目の前に開かれた未知の世界の探索行動に心をそそられ、身近な人や身の回りにある物に自発的に働きかけていきます。




●そばを歩く人を目で追う
●あやすと声を出して笑う
●手指はほとんど開いている
●ガラガラを持たせると少しの間握って遊ぶ
●腹ばいにすると少しの間顔を上げる
●首がすわる
●お母さんの声にふりむく
●喃語を発する
●お座りができるようになる 
●寝返りができる
●立たせると足をついて、体重を支える
●何か欲しいものがあると声を出して要求する
●食卓をかき回すようになる
●物を落として、落ちたほうをのぞく
●欲しいものに対し、手を伸ばしてつかむ
●人見知りがはじまる 
●周囲に対する関心がより高まる
●転ばないで歩ける
●絵本を見て知っているものを指さす
●鉛筆でなぐり描きをする
●茶わんを口に持っていきじょうずに飲む
●少しは自分で食べるが、こぼす
●一人遊びができるようになってくる
●「パパ」「ママ」など意味のある単語を言える
●名前を呼ぶと振り向く
●速くはないが、転ばないで走ることができる
●つまさきで歩くことができる
●はさみで切ることができるようになる
●衣服の着脱を自分でやろうとする
●大便と小便の区別を言葉で言えるようになる
●自我が芽生え、何でも 「自分で」 と言う
●簡単な手伝いをしたがる
●記憶が長くなり、昨日あったことを覚えている
●簡単な質問に答えることができる
 
この時期、きょうだい間や保育園の集団の中で、思いどおりにならないと出てくるのが「かみつき」。これはこの頃の自己主張の手段で、自然な発達の過程なのです。とは言っても、相手を傷つける行為なので、相手が痛がっていることをかみついた子に気づかせることが大切です。保育園ではかみつかれた子の手当てを優先し、水や氷で冷やしながら心の手当てにも気を配ります。かみついた子にはただ叱るだけではなく、かんでしまった理由を言葉に代えてあげ、気持ちを受け止めるようにしています。